介護施設の老人保健施設とは何か

老人保健施設というのは医療機関と自宅の橋渡しをする役割を担う施設のことです。この施設では介護サービス、看護サービス、医師によるサポートなどを受けられます。介護職員、看護職員、医師以外には、リハビリを行う理学療法士や管理栄養士などの専門スタッフが常勤しているのが特徴的です。

そもそも老人保健施設の目的は、入院生活をする必要はないが自宅で1人で暮らすにはまだ難しいという方がリハビリや医療ケアを通して在宅復帰させることです。そこで働く介護職員の仕事内容としては、おむつの交換、排泄介助、入浴介助、食事の介助などです。こうした介護職としての仕事以外にはベッドのメイキング、リハビリ、レクリエーションなどもあります。医師や他の医療専門家と一緒に協力して仕事を進めていきますので、コミュニケーション能力が高い方には打ってつけの仕事です。

ただし、老人保健施設では介護職員の割合について制限があります。看護職員が2人なら介護職員は7人と決まっているのです。老人保健施設で受ける介護サービスは介護保険の対象になりますので、介護保険給付が受けられます。老人保健施設に入る条件としては、65歳以上で要介護1以上の認定を受けていることですが、施設によって条件が異なります。老人保健施設の入居者は特別養護老人ホームとは異なって終身制ではなく、基本的に3ヶ月から6ヶ月になっています。この期間内に自宅での生活に戻ることを目指します。